ヴィサルガ(विसर्ग visarga, ウィサルガ)はサンスクリットで「前に送る、開放」を意味する語で、サンスクリット音韻学(シクシャー)ではヴィサルガ(初期の音韻学ではヴィサルジャニーヤ visarjanīyaとも)は音節末の無声声門摩擦音 [h] を指す。デーヴァナーガリーでは अः (IAST: aḥ) のように、文字の後ろにコロンに似た記号を付加することでヴィサルガを表す。悉曇学ではこの記号を「涅槃点」と呼ぶ。