ユリウス・エーリッヒ・ヴェス (ドイツ語:Julius Erich Wess, 1934年12月5日 - 2007年8月8日)はオーストリア出身の理論物理学者である。特にの構成(ブルーノ・ズミノとの共同研究)を初めとする超対称性を持つ場の理論、超重力理論に関する多くの先駆的業績で知られる。プリンストン大学で行なわれたヴェスの講義に基く著書 Supersymmetry and Supergravity(ジョナサン・バッガーとの共著)はこの分野での基本的な文献として知られる。また量子異常に関しても重要な貢献をしており、特にいわゆるヴェス・ズミノ項を発見している。ヴェス・ズミノ・ウィッテン模型がヴェスの名を冠するのはこのためである。