メーリオネース(古希: Μηριόνης, Mērionēs)は、ギリシア神話の人物である。長母音を表さずにメリオネスとも表記される。クレータ島の王族モロスとメルピスの子。ヘレネー求婚者の1人であり、トロイア戦争で戦ったギリシア軍の武将の1人、木馬作戦に参加した武将の1人。ホメーロスの叙事詩『イーリアス』ではしばしば「武人殺しのエニューアリオスにも劣らぬメーリオネース」と呼ばれ、クレータ王イードメネウスの従者でありながら、士気の高さと指揮官としての能力によりアガメムノーンから高く評価されていた。プリュギアのダレースは赤褐色の髪で中背、たくましく敏捷な戦士であったと述べている。