メリケルテース(古希: Μελικέρτης, Melicertēs)は、ギリシア神話の人物である。ボイオーティア地方の都市オルコメノスの王アタマースとイーノーの子で、レアルコスと兄弟。メリケルテースの死はイストミア競技祭の起源とされ、またメリケルテース自身は死後にパライモーン(古希: Παλαίμων, Palaimōn)と呼ばれる海神に生まれ変わったとされる。神となったパライモーンはイルカに乗った少年神の姿で表され、海難者を救い、港を司る神として信仰された。ローマ人はポルトゥーヌス神と同一視した。 日本語では長母音を省略してメリケルテス、パライモンとも表記される。