メラムプース(古希: Μελάμπους, Melampūs)は、ギリシア神話の有名な占い師、予言者である。「黒い足」の意。メランプース、あるいは長母音を省略してメラムプス、メランプスとも表記される。 アミュターオーンとペレースの娘(あるいはの娘)エイドメネーの子で、ビアース、アイオリアー、ペリメーレーと兄弟。ティーリュンスの王プロイトスの娘イーピアナッサとの間に、アンティパテース、マンティオス、、あるいはメガペンテースの娘イーピアネイラとの間にアンティパテース、ビアース、プロノエー、マントーをもうけた。 メラムプースは自ら占術を作り出し、初めて薬と清めの儀式による癒しを行ったとされ、彼の子孫にはポリュイードス、アムピアラーオス、テオクリュメノスなど多くの優れた予言者が現れた。またヘーロドトスによるとメラムプースはエジプト学に長け、ディオニューソス(いわゆるオシリス神)の儀礼をギリシアに紹介したとされる。ヘーシオドスはメラムプースの叙事詩を書いたと伝えられている。