マルダーIII(独:Marder III)は、第二次世界大戦期にドイツが開発した対戦車自走砲である。38(t)戦車の車台に7.5cm砲または7.62cm砲を搭載したもの。マルダーは「テン(貂)」の意味。制式番号は Sd.Kfz.139 と Sd.Kfz.138 の2種がある。資料によって表記はマーダーもしくはマルダーとなる。なおマルダーIIIの名は、1943年11月19日にヒトラー自らがこの系列の自走砲をそう呼んだことから、1944年2月1日から制式にもそう呼ばれるようになったものである。