本項では、マダガスカルの鉄道について、その歴史や鉄道網の現況などを中心に、マダガスカルの鉄道事情を記述する。まず、マダガスカル島には、首都アンタナナリヴと港町トゥアマシナとを結ぶ鉄道路線及びその支線からなる北部鉄道網(フランス語: Réseau Nord)と同島南東部を走り、中央高原の町フィアナランツアと東海岸の港町マナカラとを結ぶ「フィアナランツア=東海岸線」を中心とした南部鉄道網(フランス語: Réseau Sud)の二つのネットワークが存在する。いずれの路線も軌間は 1,000 mm のメーターゲージであり、フランス植民地時代の20世紀初頭から1930年代にかけて建設された。