ベイロネラ属(ベイロネラぞく)は、フィルミクテス門の細菌がほとんどグラム陽性菌であるのとは異なり、グラム陰性菌(グラム染色でピンクに染色)の嫌気性球菌である。この細菌は、乳酸の代謝能力でよく知られている。哺乳類の腸や口腔粘膜に所在する通常の細菌である。ヒトでは、ベイロネラ属は、骨髄炎および心内膜炎について、例えば、Veillonella parvula種が関係している場合がある。Veillonella disparは、口腔内で最も硝酸塩を減少させる細菌であり、抗菌作用がある。