ブッラ(Bulla)とは古代メソポタミアを中心に使われていた粘土製の遺物を指す。ギリシャ語で印影を意味する言葉に由来し、小型の粘土製品(トークン)が入っている容器そのものを指す。 本記事では、ブッラとともに使われ、密接な関係をもつ遺物であるトークンについても記述する。これらは紀元前35世紀以降のウルク文化において、計算や物資の管理に使われたとされ、現在のシリアからイランにかけての広範な地域で発見されている。新石器時代から計算具として使われていたという説や、トークンが文字の原型になったという説もある。