フォックス=ノース連立内閣(フォックス=ノースれんりつないかく、英語: Fox–North coalition)は、1783年に成立したグレートブリテン王国の内閣。名前が示す通り、チャールズ・ジェームズ・フォックスとノース卿を支持する党派が連立して成立した内閣である。公式の首相は1783年4月2日に就任したポートランド公爵である。 フォックスはホイッグ党出身でノースは名目上ではトーリー党に属したが、2人ともシェルバーン伯爵内閣に入閣せず野党になっていたため、庶民院で手を組んで倒閣した。 国王ジョージ3世はフォックス=ノース連立内閣、特にフォックスをひどく嫌い、小ピットに組閣の大命を数度与えたが、その時点では組閣できなかったため、ジョージ3世はフォックスとノースの組閣を阻止できず、パトロネージュを拒否するぐらいしかできなかった。 内閣は1783年9月3日にパリ条約を締結して、アメリカ独立戦争を正式に終結させた。さらに小ピットが野党の一員として、汚職と腐敗選挙区を対処するための選挙法改革案を提出した。この改革案は議会で却下されたが、閣内分裂を引き起こすこととなった。