フェノフィブラート(Fenofibrate)は、トライコア(Tricor)やリピディルなどの商品名で販売されている血中脂質値の異常の治療に用いられるフィブラート系の医薬品である。心臓病や死亡のリスクを低下させる効果はみられないため、スタチン薬よりも処方される事は少ない。食事療法と併用することが推奨される。投与法は経口である。 一般的な副作用には、肝臓障害、呼吸障害、腹痛、筋肉障害、吐き気などがある。重度の副作用には、中毒性表皮壊死症、横紋筋融解症、胆石、血栓、膵炎などが挙げられる。妊娠中または授乳中の人への使用は推奨されない。 作用機序は多岐に亘る。 1969年に特許認可され、1975年にフランスで医療用に用いられるようになった。後発医薬品として入手可能である。日本では1999年に製造販売承認を取得した。2019年時点の英国の国民保健サービスにかかる費用は、1か月分あたり約3.67ポンドである。米国での1か月分の卸価格は約8.40米ドルである。