パラマリボ市街歴史地区(パラマリボしがいれきしちく)は、スリナムの首都パラマリボのうち、コロニアル様式の町並みが残る区画を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。パラマリボには、中南米に多く残るスペイン・ポルトガルの旧植民都市と違い、例外的にオランダの様式とクリオーリョの様式が融合した独特の都市景観が残されている。木造の家屋が中心の建造物群は過去の大火で深刻な被害を受けたが、修復や再建に当たっても伝統的な様式を守ることに注意が払われてきた。スリナムでは中央スリナム自然保護区に次いで2件目の世界遺産であり、2002年に文化遺産として最初の登録を果たした。