『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』(ナンタケットとうしゅっしんのアーサー・ゴードン・ピムのものがたり、The Narrative of Arthur Gordon Pym of Nantucket )は、1838年に刊行されたエドガー・アラン・ポーの冒険小説。「ゴードン・ピムの冒険」等の日本語タイトルもある。ポー唯一の長篇小説だが、未完とも取れるようなあいまいな結末を持つ。1890年代にはジュール・ヴェルヌが(『氷のスフィンクス』)、1990年代にはルーディ・ラッカーが(『空洞地球』)それぞれ続編ないし解決編を書いている。 この作品にはカニバリズムが出てくるが、大岡昇平は代表作『野火』の中で、この作品が全体のワクになっていると書いている。