ナルボンヌ包囲戦 (オック語: Setge d'Arbuna)は、752年から759年にかけて、ピピン3世率いるフランク王国軍が、ウマイヤ朝残存政権のアンダルス政権が支配しガロ・ローマ人や西ゴート人が住むナルボンヌ(現フランス南部)を攻略した戦い。ナルボンヌはガリアに侵攻したイスラーム勢力の最後の砦であり、ここにこもるゴート人やガロ・ローマ人の貴族たちはフランク人に従うことを拒んでいた。すでに中東では包囲戦開始前の750年にアッバース革命の勃発でウマイヤ朝が滅亡しており、ユースフ・イブン・アブド・アッラフマーンの統治するアンダルスは独立政権と化していた。