リスボンのトラム(Elétricos de Lisboa)は1873年に運行を開始したリスボンの交通機関である。 トラムを運営するCarris(Companhia Carris de Ferro de Lisboa = リスボン電気鉄道会社)は1872年9月18日に設立され、最初の馬車鉄道路線が1873年11月17日にSanta ApolóniaからSantosの間で運行を開始した。1901年8月31日には電車方式のトラムが初めて導入され、その後まもなく既存路線は全て電化された。当初、車両は米国から輸入されていたが、1924年以降は地元で製造されるようになった。1960年以降、自動車交通の隆盛や地下鉄(リスボンメトロ)の開業に伴ってトラム路線を廃止し、バス路線に転換が行われた。2015年現在、5路線・総延長48kmのトラム ネットワークが57両の車両によって運行されている。