デボラ(Deborah)は、『旧約聖書』に登場する第4の士師。ラピドトの妻であり、「デボラのなつめやしの木」と呼ばれる木の下で裁きを行った(「士師記」第4章第4節以下)。ヘブライ語でミツバチという意味である。彼女はナフタリ族のバラクを指揮官として、ナフタリ族とゼブルン族1万人を動員させ、カナンの将軍の軍と戦うように命じたのである。この戦いで、イスラエル軍はカナン軍を撃ち破り、イスラエルはその後40年間は平和な時代となった(士師記 5:31)。士師記5章の「デボラの歌」はこの時の戦勝を記念して歌われたものである。