テタノスパスミン (Tetanospasmin) は分子量約15万のタンパク質で、破傷風菌によって産生され、破傷風の原因となる蛋白毒素で神経毒である。テタヌストキシン (Tetanus-toxin) 等とも呼ばれる。 毒性は極めて強いが、動物種により毒素に対する感受性が異なる。マウスの半数致死量 (LD50) は体重 1 kgあたり0.000002 mg (2 ng) であり、ボツリヌストキシンに次いで自然界の毒素で最強ランクに類されるもののひとつである。ホルマリン処理により容易に失活する。この現象を用いて破傷風トキソイド(破傷風ワクチン)が作られている。