ストークス・モーター(英:Stokes Mortar)とは第一次世界大戦中の1915年にイギリスでウィルフレッド・ストークスが開発した迫撃砲である。 本体はライフリングの無い滑腔砲に仰角調節機能を有する二脚と反動吸収用の台座をつけた形状をしており、砲弾は下部に発射薬と雷管が配置され、炸薬を充填した砲弾本体の先端部分にミルズ型手榴弾から流用した信管が取り付けられている。発射時には、発射用装薬が配置された後部を下にして砲弾を砲口から滑り込ませれば、砲身底部の撃針によって雷管が作動し、発射薬に点火され発射される。 第一次世界大戦で広く使用され、1920年代後半以降は後継のML 3インチ迫撃砲に更新されてイギリス軍から退役した。 歩兵用火力支援火器としての近代迫撃砲はこのストークス・モータの登場で完成されたといっても過言では無く、現用の迫撃砲はほとんどこのストークス・モーターと変わらない形状をしているが台座が長方形から円盤形に変更されている。砲弾に関しては弾道を安定させるために後部に翼が取り付けられると共に、砲弾自体の形状も涙滴型に改良されている。 ウィルフレッド・ストークスはこの兵器を発明した功績により大英帝国勲章ナイト・コマンダーを授与され、ストークス・モーターの砲弾一発につき1ポンドの権利金をイギリス国防省から受け取ることで巨額の財産を築いた。

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  • ストークス・モーター(英:Stokes Mortar)とは第一次世界大戦中の1915年にイギリスでウィルフレッド・ストークスが開発した迫撃砲である。 本体はライフリングの無い滑腔砲に仰角調節機能を有する二脚と反動吸収用の台座をつけた形状をしており、砲弾は下部に発射薬と雷管が配置され、炸薬を充填した砲弾本体の先端部分にミルズ型手榴弾から流用した信管が取り付けられている。発射時には、発射用装薬が配置された後部を下にして砲弾を砲口から滑り込ませれば、砲身底部の撃針によって雷管が作動し、発射薬に点火され発射される。 第一次世界大戦で広く使用され、1920年代後半以降は後継のML 3インチ迫撃砲に更新されてイギリス軍から退役した。 歩兵用火力支援火器としての近代迫撃砲はこのストークス・モータの登場で完成されたといっても過言では無く、現用の迫撃砲はほとんどこのストークス・モーターと変わらない形状をしているが台座が長方形から円盤形に変更されている。砲弾に関しては弾道を安定させるために後部に翼が取り付けられると共に、砲弾自体の形状も涙滴型に改良されている。 ウィルフレッド・ストークスはこの兵器を発明した功績により大英帝国勲章ナイト・コマンダーを授与され、ストークス・モーターの砲弾一発につき1ポンドの権利金をイギリス国防省から受け取ることで巨額の財産を築いた。 (ja)
  • ストークス・モーター(英:Stokes Mortar)とは第一次世界大戦中の1915年にイギリスでウィルフレッド・ストークスが開発した迫撃砲である。 本体はライフリングの無い滑腔砲に仰角調節機能を有する二脚と反動吸収用の台座をつけた形状をしており、砲弾は下部に発射薬と雷管が配置され、炸薬を充填した砲弾本体の先端部分にミルズ型手榴弾から流用した信管が取り付けられている。発射時には、発射用装薬が配置された後部を下にして砲弾を砲口から滑り込ませれば、砲身底部の撃針によって雷管が作動し、発射薬に点火され発射される。 第一次世界大戦で広く使用され、1920年代後半以降は後継のML 3インチ迫撃砲に更新されてイギリス軍から退役した。 歩兵用火力支援火器としての近代迫撃砲はこのストークス・モータの登場で完成されたといっても過言では無く、現用の迫撃砲はほとんどこのストークス・モーターと変わらない形状をしているが台座が長方形から円盤形に変更されている。砲弾に関しては弾道を安定させるために後部に翼が取り付けられると共に、砲弾自体の形状も涙滴型に改良されている。 ウィルフレッド・ストークスはこの兵器を発明した功績により大英帝国勲章ナイト・コマンダーを授与され、ストークス・モーターの砲弾一発につき1ポンドの権利金をイギリス国防省から受け取ることで巨額の財産を築いた。 (ja)
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  • Sir Wilfred Stokes with example of his mortar and bombs. Typical 3 inch bombs used are 2nd and 6th from left (ja)
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  • ストークス・モーター(英:Stokes Mortar)とは第一次世界大戦中の1915年にイギリスでウィルフレッド・ストークスが開発した迫撃砲である。 本体はライフリングの無い滑腔砲に仰角調節機能を有する二脚と反動吸収用の台座をつけた形状をしており、砲弾は下部に発射薬と雷管が配置され、炸薬を充填した砲弾本体の先端部分にミルズ型手榴弾から流用した信管が取り付けられている。発射時には、発射用装薬が配置された後部を下にして砲弾を砲口から滑り込ませれば、砲身底部の撃針によって雷管が作動し、発射薬に点火され発射される。 第一次世界大戦で広く使用され、1920年代後半以降は後継のML 3インチ迫撃砲に更新されてイギリス軍から退役した。 歩兵用火力支援火器としての近代迫撃砲はこのストークス・モータの登場で完成されたといっても過言では無く、現用の迫撃砲はほとんどこのストークス・モーターと変わらない形状をしているが台座が長方形から円盤形に変更されている。砲弾に関しては弾道を安定させるために後部に翼が取り付けられると共に、砲弾自体の形状も涙滴型に改良されている。 ウィルフレッド・ストークスはこの兵器を発明した功績により大英帝国勲章ナイト・コマンダーを授与され、ストークス・モーターの砲弾一発につき1ポンドの権利金をイギリス国防省から受け取ることで巨額の財産を築いた。 (ja)
  • ストークス・モーター(英:Stokes Mortar)とは第一次世界大戦中の1915年にイギリスでウィルフレッド・ストークスが開発した迫撃砲である。 本体はライフリングの無い滑腔砲に仰角調節機能を有する二脚と反動吸収用の台座をつけた形状をしており、砲弾は下部に発射薬と雷管が配置され、炸薬を充填した砲弾本体の先端部分にミルズ型手榴弾から流用した信管が取り付けられている。発射時には、発射用装薬が配置された後部を下にして砲弾を砲口から滑り込ませれば、砲身底部の撃針によって雷管が作動し、発射薬に点火され発射される。 第一次世界大戦で広く使用され、1920年代後半以降は後継のML 3インチ迫撃砲に更新されてイギリス軍から退役した。 歩兵用火力支援火器としての近代迫撃砲はこのストークス・モータの登場で完成されたといっても過言では無く、現用の迫撃砲はほとんどこのストークス・モーターと変わらない形状をしているが台座が長方形から円盤形に変更されている。砲弾に関しては弾道を安定させるために後部に翼が取り付けられると共に、砲弾自体の形状も涙滴型に改良されている。 ウィルフレッド・ストークスはこの兵器を発明した功績により大英帝国勲章ナイト・コマンダーを授与され、ストークス・モーターの砲弾一発につき1ポンドの権利金をイギリス国防省から受け取ることで巨額の財産を築いた。 (ja)
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