『ジプシーの聖母』(独: Zigeunermadonna, 英: The Gypsy Madonna)は、イタリア、ルネサンス期のヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオが1511年頃に制作した絵画である。油彩。聖母子を描いた初期の作品で、聖母マリアの黒い髪や瞳と浅黒い肌にちなんで、19世紀以来『ジプシーの聖母』と呼ばれている。おそらく教会ではなく家庭での礼拝のために制作された。現在はウィーンの美術史美術館に所蔵されている。