サイフォスまたはクシフォス(ギリシア語: ξίφος、英語: Xiphos)は、古代ギリシアの剣。 ホメーロスが『イーリアス』に記した剣の一つである。ハインリヒ・シュリーマンの発掘により、ミケーネ文明でコピス、ファスガノン(Phasganon)と共に使用されていたと考えられるようになった。 ヘレニズム時代初期にはマケドニア、エペイロス(en:Epirus、現在のイピロス)、ギリシアにて用いられていたと考えられている。他に同時期のトラキアでも出土例がある。用語としてのサイフォスはローマ時代に入っても用いられ、スパタの様な幅広の剣に対して、直剣を指す語となっていた。現在のギリシア語では、刀剣を指す語となっている。 まっすぐ伸びた長い両刃の刀身は、切断・刺突の両方が可能であり、鍔の代わりとなる棒状のは鞘と同様に装飾されることもあった。ヘレニズム時代、小刀類と比べると高価な武器のため貴族階級に用いられ、柄や柄頭は骨あるいは象牙からなる装飾されたものもあった。鐺(こじり、鞘の先端)は球状であった。

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  • サイフォスまたはクシフォス(ギリシア語: ξίφος、英語: Xiphos)は、古代ギリシアの剣。 ホメーロスが『イーリアス』に記した剣の一つである。ハインリヒ・シュリーマンの発掘により、ミケーネ文明でコピス、ファスガノン(Phasganon)と共に使用されていたと考えられるようになった。 ヘレニズム時代初期にはマケドニア、エペイロス(en:Epirus、現在のイピロス)、ギリシアにて用いられていたと考えられている。他に同時期のトラキアでも出土例がある。用語としてのサイフォスはローマ時代に入っても用いられ、スパタの様な幅広の剣に対して、直剣を指す語となっていた。現在のギリシア語では、刀剣を指す語となっている。 まっすぐ伸びた長い両刃の刀身は、切断・刺突の両方が可能であり、鍔の代わりとなる棒状のは鞘と同様に装飾されることもあった。ヘレニズム時代、小刀類と比べると高価な武器のため貴族階級に用いられ、柄や柄頭は骨あるいは象牙からなる装飾されたものもあった。鐺(こじり、鞘の先端)は球状であった。 (ja)
  • サイフォスまたはクシフォス(ギリシア語: ξίφος、英語: Xiphos)は、古代ギリシアの剣。 ホメーロスが『イーリアス』に記した剣の一つである。ハインリヒ・シュリーマンの発掘により、ミケーネ文明でコピス、ファスガノン(Phasganon)と共に使用されていたと考えられるようになった。 ヘレニズム時代初期にはマケドニア、エペイロス(en:Epirus、現在のイピロス)、ギリシアにて用いられていたと考えられている。他に同時期のトラキアでも出土例がある。用語としてのサイフォスはローマ時代に入っても用いられ、スパタの様な幅広の剣に対して、直剣を指す語となっていた。現在のギリシア語では、刀剣を指す語となっている。 まっすぐ伸びた長い両刃の刀身は、切断・刺突の両方が可能であり、鍔の代わりとなる棒状のは鞘と同様に装飾されることもあった。ヘレニズム時代、小刀類と比べると高価な武器のため貴族階級に用いられ、柄や柄頭は骨あるいは象牙からなる装飾されたものもあった。鐺(こじり、鞘の先端)は球状であった。 (ja)
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  • サイフォスまたはクシフォス(ギリシア語: ξίφος、英語: Xiphos)は、古代ギリシアの剣。 ホメーロスが『イーリアス』に記した剣の一つである。ハインリヒ・シュリーマンの発掘により、ミケーネ文明でコピス、ファスガノン(Phasganon)と共に使用されていたと考えられるようになった。 ヘレニズム時代初期にはマケドニア、エペイロス(en:Epirus、現在のイピロス)、ギリシアにて用いられていたと考えられている。他に同時期のトラキアでも出土例がある。用語としてのサイフォスはローマ時代に入っても用いられ、スパタの様な幅広の剣に対して、直剣を指す語となっていた。現在のギリシア語では、刀剣を指す語となっている。 まっすぐ伸びた長い両刃の刀身は、切断・刺突の両方が可能であり、鍔の代わりとなる棒状のは鞘と同様に装飾されることもあった。ヘレニズム時代、小刀類と比べると高価な武器のため貴族階級に用いられ、柄や柄頭は骨あるいは象牙からなる装飾されたものもあった。鐺(こじり、鞘の先端)は球状であった。 (ja)
  • サイフォスまたはクシフォス(ギリシア語: ξίφος、英語: Xiphos)は、古代ギリシアの剣。 ホメーロスが『イーリアス』に記した剣の一つである。ハインリヒ・シュリーマンの発掘により、ミケーネ文明でコピス、ファスガノン(Phasganon)と共に使用されていたと考えられるようになった。 ヘレニズム時代初期にはマケドニア、エペイロス(en:Epirus、現在のイピロス)、ギリシアにて用いられていたと考えられている。他に同時期のトラキアでも出土例がある。用語としてのサイフォスはローマ時代に入っても用いられ、スパタの様な幅広の剣に対して、直剣を指す語となっていた。現在のギリシア語では、刀剣を指す語となっている。 まっすぐ伸びた長い両刃の刀身は、切断・刺突の両方が可能であり、鍔の代わりとなる棒状のは鞘と同様に装飾されることもあった。ヘレニズム時代、小刀類と比べると高価な武器のため貴族階級に用いられ、柄や柄頭は骨あるいは象牙からなる装飾されたものもあった。鐺(こじり、鞘の先端)は球状であった。 (ja)
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  • サイフォス (ja)
  • サイフォス (ja)
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