コモエ国立公園は、コートジボワールのブナ県、フェルケセドゥグ県にまたがり、流域に広がっている西アフリカ最大の国立公園である。1968年に指定された。川沿いに広がる湿地帯とサバンナに恵まれ、レイヨウ、イボイノシシ、スイギュウ、ゾウなどが生息している。こうした動物相と植物相の多様性が評価され、1983年にユネスコの世界遺産に登録された。この地域は、 (Lobi) の居住地でもある。 もともと象牙を目的とするゾウの狩猟が行われてきた地域であり、世界遺産登録後も密猟が絶えない。こうした密猟にくわえ、牛の過放牧、管理の欠如などを理由として、2003年に危機遺産に登録された。2017年に状況の改善を理由に危機遺産リストから除去された。