ケプラー10c(英語:Kepler-10c)とは地球から見てりゅう座の方向に約560光年離れたところにあるG型主系列星、ケプラー10を公転している太陽系外惑星である。2011年1月にケプラー10bが発見された当時からその存在が示唆されていたが、2011年5月に正式に公表された。この発見にはNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡のデータが使用され、BLENDERという偽陽性(反応は真、実際は偽)の可能性を排除する技術が使われた。ケプラー10cは統計的にトランジットを起こすことが発見された3番目の惑星であり、ケプラー9dやケプラー11gの後に発見された。この統計的な発見方法はケプラーの観測対象天体に潜むまだ発見されていない系外惑星を確認するのに必要であると考えられている。 ケプラー10cは主星の周囲を地球と太陽間の距離の4分の1ほどの軌道を約45日で一周している。観測初期は半径が地球の約2倍で密度が高く、5 - 20%を氷が占める岩石惑星と考えられていた。(なお地球では海洋の水が地球全体の質量を占める割合は0.02%と少なく、その数倍もの水がマントルにある可能性がある。)しかし2017年、ヨーロッパ南天天文台のHARPSとW・M・ケック天文台のHIRESによるデータではケプラー10cは巨大な地球型惑星ではなく、揮発性物質を多く含み地球の7倍程度の質量を持つと明らかにされた。

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  • ケプラー10c(英語:Kepler-10c)とは地球から見てりゅう座の方向に約560光年離れたところにあるG型主系列星、ケプラー10を公転している太陽系外惑星である。2011年1月にケプラー10bが発見された当時からその存在が示唆されていたが、2011年5月に正式に公表された。この発見にはNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡のデータが使用され、BLENDERという偽陽性(反応は真、実際は偽)の可能性を排除する技術が使われた。ケプラー10cは統計的にトランジットを起こすことが発見された3番目の惑星であり、ケプラー9dやケプラー11gの後に発見された。この統計的な発見方法はケプラーの観測対象天体に潜むまだ発見されていない系外惑星を確認するのに必要であると考えられている。 ケプラー10cは主星の周囲を地球と太陽間の距離の4分の1ほどの軌道を約45日で一周している。観測初期は半径が地球の約2倍で密度が高く、5 - 20%を氷が占める岩石惑星と考えられていた。(なお地球では海洋の水が地球全体の質量を占める割合は0.02%と少なく、その数倍もの水がマントルにある可能性がある。)しかし2017年、ヨーロッパ南天天文台のHARPSとW・M・ケック天文台のHIRESによるデータではケプラー10cは巨大な地球型惑星ではなく、揮発性物質を多く含み地球の7倍程度の質量を持つと明らかにされた。 (ja)
  • ケプラー10c(英語:Kepler-10c)とは地球から見てりゅう座の方向に約560光年離れたところにあるG型主系列星、ケプラー10を公転している太陽系外惑星である。2011年1月にケプラー10bが発見された当時からその存在が示唆されていたが、2011年5月に正式に公表された。この発見にはNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡のデータが使用され、BLENDERという偽陽性(反応は真、実際は偽)の可能性を排除する技術が使われた。ケプラー10cは統計的にトランジットを起こすことが発見された3番目の惑星であり、ケプラー9dやケプラー11gの後に発見された。この統計的な発見方法はケプラーの観測対象天体に潜むまだ発見されていない系外惑星を確認するのに必要であると考えられている。 ケプラー10cは主星の周囲を地球と太陽間の距離の4分の1ほどの軌道を約45日で一周している。観測初期は半径が地球の約2倍で密度が高く、5 - 20%を氷が占める岩石惑星と考えられていた。(なお地球では海洋の水が地球全体の質量を占める割合は0.02%と少なく、その数倍もの水がマントルにある可能性がある。)しかし2017年、ヨーロッパ南天天文台のHARPSとW・M・ケック天文台のHIRESによるデータではケプラー10cは巨大な地球型惑星ではなく、揮発性物質を多く含み地球の7倍程度の質量を持つと明らかにされた。 (ja)
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  • KOI-72c, KOI-72.02, KIC 11904151c, GSC 03549-00354c, 2MASS J19024305+5014286c (ja)
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  • ケプラー10cの想像図。ケプラー10の手前にある黒い点はケプラー10b (ja)
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  • ケプラー10c(英語:Kepler-10c)とは地球から見てりゅう座の方向に約560光年離れたところにあるG型主系列星、ケプラー10を公転している太陽系外惑星である。2011年1月にケプラー10bが発見された当時からその存在が示唆されていたが、2011年5月に正式に公表された。この発見にはNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡のデータが使用され、BLENDERという偽陽性(反応は真、実際は偽)の可能性を排除する技術が使われた。ケプラー10cは統計的にトランジットを起こすことが発見された3番目の惑星であり、ケプラー9dやケプラー11gの後に発見された。この統計的な発見方法はケプラーの観測対象天体に潜むまだ発見されていない系外惑星を確認するのに必要であると考えられている。 ケプラー10cは主星の周囲を地球と太陽間の距離の4分の1ほどの軌道を約45日で一周している。観測初期は半径が地球の約2倍で密度が高く、5 - 20%を氷が占める岩石惑星と考えられていた。(なお地球では海洋の水が地球全体の質量を占める割合は0.02%と少なく、その数倍もの水がマントルにある可能性がある。)しかし2017年、ヨーロッパ南天天文台のHARPSとW・M・ケック天文台のHIRESによるデータではケプラー10cは巨大な地球型惑星ではなく、揮発性物質を多く含み地球の7倍程度の質量を持つと明らかにされた。 (ja)
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  • ケプラー10c (ja)
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