カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林(カンペチェしゅうカラクムルのこだいマヤとしとねったいほごりん)は、メキシコ、カンペチェ州にある同国最大級の自然保護区であるの半分程度と、その地区内に残るカラクムル遺跡群を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。カラクムル遺跡は古典期にティカルと並ぶ強大な勢力を持っていた都市国家の遺跡であり、2002年にそれがまず文化遺産として登録された後、2014年に自然保護区に拡大する形で複合遺産となった。メキシコの世界遺産はカリブ海・ラテンアメリカ地域では突出した保有件数ではあるが、複合遺産の登録は本件が初であった。また、文化遺産が拡大登録されて複合遺産となった最初の事例でもある。