エジプト初期王朝時代(エジプトしょきおうちょうじだい、紀元前3100年頃 - 紀元前2686年頃)は、古代エジプト史学(エジプト学)における時代区分の1つである。 エジプト第1王朝、並びにエジプト第2王朝の時代が初期王朝時代に区分される。エジプトに複数あった「王国」が統合し、全エジプトが初めて一つの政体の下に統合された時代をもって初期王朝時代の始まりとする。 この時代は後世のエジプト王朝の基本的な性格を決める数多くの文化の揺籃期であった。例えばそれは王権概念、レガリア(王号、王冠、王笏等)、王墓、美術様式、全エジプトの中心としての首都メンフィスの登場等である。初期王朝時代に登場したこれらの要素は、古王国時代以降多彩なエジプト文化を生み出していく事になる。