本項目では、各国におけるウィキペディアの検閲(ウィキペディアのけんえつ)について記載する。自己検閲のないウィキペディアには、数々の政府による検閲・アクセス封鎖が行われてきた。2022年5月現在、中華人民共和国およびミャンマーではウィキペディアへのアクセスが政府によって封鎖されている。 これは、ウィキペディアのコンテンツを含む一般的なネット検閲の例である。その他の政府は、不快と見なされる特定のコンテンツの表示を防止するための対策を講じている。なお、ウィキペディアへのアクセス封鎖の長さは、数時間、数日から数年までとさまざまである。ウィキペディアがHTTPプロトコルで運営されていたときは、政府は特定の記事へのアクセスを封鎖することが可能であった。しかし、2011年にウィキペディアはHTTPS上での運営を開始し、2015年に完全にHTTPSへ移行した。それ以来、ウィキペディアに対する唯一の検閲方法は、特定の言語でサイト全体へのアクセスを封鎖することとなった。その結果、一部の国では制限が解除され、中国などの一部の国では制限がウィキペディア全体に拡大された。その結果、ウィキペディアは2019年4月23日以降中国で、2021年2月21日以降ミャンマーで完全にアクセスを封鎖されている。