イェーガン(英: YaganまたはEagan、[ˈjæɪgən]、1795年? - 1833年7月11日)は、オーストラリア先住民族アボリジニの一部族の戦士。パースに入植しその地を支配したヨーロッパ人に対するアボリジニの抵抗運動において、重要な役割を担った。入植者を何度も襲撃したイェーガンには生死を問わない懸賞金がかけられ、最終的にヨーロッパ人の若者に射殺された。彼の死は西オーストラリア州において、入植した者たちが先住民族に為した不正や、時に野蛮きわまりない処遇をなした象徴として伝承されている。そしてイェーガンは、ヌンガー族の勇者としてオーストラリア中に知られている。 イェーガンの首級はロンドンに送られ、「人類学上の珍品」として一世紀以上博物館に展示された。この首は1964年に無縁墓地に埋められ忘れ去られたが、1993年に場所が特定されると4年後に掘り返され、オーストラリアに返還された。以後、彼を再埋葬する方法についてパースの先住民族間で長く大きな議論と衝突が生じた。