アンワリー(ペルシャ語:انوری、ラテン文字表記例:Anvari、Anwari、1126年頃 - 1189年頃)は、ペルシャの詩人。現在のイランホラーサーンのに生まれた。フルネームは「アウハド・アッディーン・アリー・イブン・マフムード(اوحد الدین علی ابن محد انوری)」と言い、1153年にグズ・トルコ族がホラーサーンの侵入を受けて詠んだ愛国的な詩『ホラーサーンの涙』で特に有名である。その生涯の多くは分かっていないが、セルジューク朝第8代スルターンであるアフマド・サンジャルに宮廷詩人として仕えたことは分かっている。 その詩は難解な文体ではあるが天文学や占星術、数学、哲学にも精通し、多くの頌詩()を残したことから同じくペルシャの詩人であるフェルドウスィーやサアディーと並び称され、カスィーダ詩人としては最高峰に位置する。また頌詩のみならず叙情詩や四行詩、風刺詩も残した。