アルディ (Ardi) は、約440万年前のアルディピテクス・ラミドゥス(ラミダス猿人)の女性と見られる化石人骨(標本番号 ARA-VP-6/500)に与えられた愛称である。猿人の全身骨格として最初に発見されたルーシー(約318万年前)や、現存最古の幼児の全身骨格であるセラム(約332万年前)などをも100万年以上さかのぼるアルディは、2010年代初頭の時点で化石人類最古の全身骨格をそなえている。頭蓋骨、歯、骨盤、手足など、初期ホミニンの化石としては最も多くの部位が残されており、重要な箇所の残存という点でもルーシーを上回る。その分析結果は、従来推測されていた人類と類人猿の最も近い共通祖先の姿を大きく覆すなど、古人類学の研究に大きな衝撃をもたらした。初めて研究成果が公表された2009年には、米国の科学誌『サイエンス』が、その年の最も顕著な科学的業績()に、アルディに関する諸研究を挙げている。 属の名前の一部であると同時に全身骨格の愛称にもなった「アルディ」は、発見されたエチオピアのアファール語で「大地」を意味する。

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  • アルディ (Ardi) は、約440万年前のアルディピテクス・ラミドゥス(ラミダス猿人)の女性と見られる化石人骨(標本番号 ARA-VP-6/500)に与えられた愛称である。猿人の全身骨格として最初に発見されたルーシー(約318万年前)や、現存最古の幼児の全身骨格であるセラム(約332万年前)などをも100万年以上さかのぼるアルディは、2010年代初頭の時点で化石人類最古の全身骨格をそなえている。頭蓋骨、歯、骨盤、手足など、初期ホミニンの化石としては最も多くの部位が残されており、重要な箇所の残存という点でもルーシーを上回る。その分析結果は、従来推測されていた人類と類人猿の最も近い共通祖先の姿を大きく覆すなど、古人類学の研究に大きな衝撃をもたらした。初めて研究成果が公表された2009年には、米国の科学誌『サイエンス』が、その年の最も顕著な科学的業績()に、アルディに関する諸研究を挙げている。 属の名前の一部であると同時に全身骨格の愛称にもなった「アルディ」は、発見されたエチオピアのアファール語で「大地」を意味する。 (ja)
  • アルディ (Ardi) は、約440万年前のアルディピテクス・ラミドゥス(ラミダス猿人)の女性と見られる化石人骨(標本番号 ARA-VP-6/500)に与えられた愛称である。猿人の全身骨格として最初に発見されたルーシー(約318万年前)や、現存最古の幼児の全身骨格であるセラム(約332万年前)などをも100万年以上さかのぼるアルディは、2010年代初頭の時点で化石人類最古の全身骨格をそなえている。頭蓋骨、歯、骨盤、手足など、初期ホミニンの化石としては最も多くの部位が残されており、重要な箇所の残存という点でもルーシーを上回る。その分析結果は、従来推測されていた人類と類人猿の最も近い共通祖先の姿を大きく覆すなど、古人類学の研究に大きな衝撃をもたらした。初めて研究成果が公表された2009年には、米国の科学誌『サイエンス』が、その年の最も顕著な科学的業績()に、アルディに関する諸研究を挙げている。 属の名前の一部であると同時に全身骨格の愛称にもなった「アルディ」は、発見されたエチオピアのアファール語で「大地」を意味する。 (ja)
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  • アルディ (Ardi) は、約440万年前のアルディピテクス・ラミドゥス(ラミダス猿人)の女性と見られる化石人骨(標本番号 ARA-VP-6/500)に与えられた愛称である。猿人の全身骨格として最初に発見されたルーシー(約318万年前)や、現存最古の幼児の全身骨格であるセラム(約332万年前)などをも100万年以上さかのぼるアルディは、2010年代初頭の時点で化石人類最古の全身骨格をそなえている。頭蓋骨、歯、骨盤、手足など、初期ホミニンの化石としては最も多くの部位が残されており、重要な箇所の残存という点でもルーシーを上回る。その分析結果は、従来推測されていた人類と類人猿の最も近い共通祖先の姿を大きく覆すなど、古人類学の研究に大きな衝撃をもたらした。初めて研究成果が公表された2009年には、米国の科学誌『サイエンス』が、その年の最も顕著な科学的業績()に、アルディに関する諸研究を挙げている。 属の名前の一部であると同時に全身骨格の愛称にもなった「アルディ」は、発見されたエチオピアのアファール語で「大地」を意味する。 (ja)
  • アルディ (Ardi) は、約440万年前のアルディピテクス・ラミドゥス(ラミダス猿人)の女性と見られる化石人骨(標本番号 ARA-VP-6/500)に与えられた愛称である。猿人の全身骨格として最初に発見されたルーシー(約318万年前)や、現存最古の幼児の全身骨格であるセラム(約332万年前)などをも100万年以上さかのぼるアルディは、2010年代初頭の時点で化石人類最古の全身骨格をそなえている。頭蓋骨、歯、骨盤、手足など、初期ホミニンの化石としては最も多くの部位が残されており、重要な箇所の残存という点でもルーシーを上回る。その分析結果は、従来推測されていた人類と類人猿の最も近い共通祖先の姿を大きく覆すなど、古人類学の研究に大きな衝撃をもたらした。初めて研究成果が公表された2009年には、米国の科学誌『サイエンス』が、その年の最も顕著な科学的業績()に、アルディに関する諸研究を挙げている。 属の名前の一部であると同時に全身骨格の愛称にもなった「アルディ」は、発見されたエチオピアのアファール語で「大地」を意味する。 (ja)
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  • アルディ (アルディピテクス) (ja)
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