アモキシシリン (Amoxicillin) は、細菌感染症の治療に用いられる、β-ラクタム系抗生物質の一つである。ペニシリン系抗生物質に属する。 構造は、ほとんどアンピシリンと同じだが、腸からの吸収性が良いことから、経口摂取薬として用いられる。アモキシシリンはβ-ラクタマーゼ産生微生物による分解を受けやすく、分解を避けるためにクラブラン酸と一緒に供されることがある。 1972年にビーチャム(現在のグラクソ・スミスクライン)によって開発された。日本では協和キリン他がパセトシン、LTLファーマがサワシリンの商品名で販売するほか、様々な後発医薬品が存在する。