アダド・ニラリ3世(Adad-nirari III、在位:前811年-前783年)は古代メソポタミア地方の新アッシリア帝国の王である。その治世前半においては、母親のサンムラマート(セミラミスのモデルとなった人物)の影響が大きかった。彼の治世中、王権の弱体化が進行し、将軍や地方の総督などが勢力を増したが、それにもかかわらず、各方面への遠征を行った。また、ニネヴェにナブー神殿を建設した。 アダド・ナラリ(Adad-narari)と呼ばれることもある。