『おわりの美学』(おわりのびがく)は、三島由紀夫の評論・随筆。初稿の旧仮名遣いでは『をはりの美学』となる。 『不道徳教育講座』と同系列に属する随筆で、若い女性向けに様々な日常の「おわり」の考察を、機知、逆説、笑いにあふれた趣で綴りながら、鋭い社会評や人生観、終末観を展開している。青年時代から生涯かけての作家人生において「おわり」を書きつづけた三島が、自身の心境を随所に覗かせているエッセイである。