X Window System コアプロトコル(英: X Window System core protocol)とは、X Window Systemの基本プロトコルである。X Window System はビットマップ・ディスプレイのためのネットワーク型ウィンドウシステムであり、UNIX系などのオペレーティングシステムのグラフィカルユーザインタフェースの基盤となっている。X Window System はクライアントサーバモデルに基づき、サーバがディスプレイやキーボード/マウスといった入出力ハードウェアを制御する。アプリケーションプログラムは全てクライアントとして動作し、サーバ経由でユーザーや他のクライアントとやり取りする。このやり取りを規定するのが X Window System コアプロトコルである。他にも X Window System に関連したプロトコルはあるが、それらには X Window System コアプロトコル上に構築されたものと全く別個のものがある。Xコアプロトコルと呼ばれることもある。

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  • X Window System コアプロトコル(英: X Window System core protocol)とは、X Window Systemの基本プロトコルである。X Window System はビットマップ・ディスプレイのためのネットワーク型ウィンドウシステムであり、UNIX系などのオペレーティングシステムのグラフィカルユーザインタフェースの基盤となっている。X Window System はクライアントサーバモデルに基づき、サーバがディスプレイやキーボード/マウスといった入出力ハードウェアを制御する。アプリケーションプログラムは全てクライアントとして動作し、サーバ経由でユーザーや他のクライアントとやり取りする。このやり取りを規定するのが X Window System コアプロトコルである。他にも X Window System に関連したプロトコルはあるが、それらには X Window System コアプロトコル上に構築されたものと全く別個のものがある。Xコアプロトコルと呼ばれることもある。 X Window System コアプロトコルでは、パケットは要求(Request)、応答(Reply)、イベント(Event)、エラー(Error)の4種類しかなく、非同期にネットワーク上を転送される。要求パケットはクライアントからサーバに何らかの操作を依頼し(例えば、新たなウィンドウの生成)、結果としてデータを返してもらうものである。応答パケットは、そのようなデータをサーバからクライアントに返すためにある。イベントパケットは、サーバからクライアントにユーザーの操作やその他の事象の発生を知らせる。エラーパケットは、サーバからクライアントに対して、要求パケットの内容を処理しているときにエラーが発生したことを知らせる。要求パケットによって、応答パケット、イベントパケット、エラーパケットが生成される可能性がある。しかし、それ以外ではプロトコル上はパケットの送受信の順序は指定されていない。コアプロトコルへの拡張がいくつか存在し、それぞれに固有の要求/応答/イベント/エラーパケットが定義されている。 X は1984年、マサチューセッツ工科大学(MIT)で生まれた(2006年現在のリリース X11 は 1987年9月に登場)。設計者 Bob Scheifler と Jim Gettys は設計にあたっての原則として、コアプロトコルは「機構を生成するものであって、ポリシーを生成するものではない」とした。結果として、コアプロトコルにはクライアント間やクライアントとユーザー間のやり取りが具体的には示されていない。これらのやり取りに関する規定は別途行う必要があり、ICCCM や freedesktop.org の仕様が作成された。また、特定のウィジェット・ツールキットを使うことで必然的にやり取りが規定される。 (ja)
  • X Window System コアプロトコル(英: X Window System core protocol)とは、X Window Systemの基本プロトコルである。X Window System はビットマップ・ディスプレイのためのネットワーク型ウィンドウシステムであり、UNIX系などのオペレーティングシステムのグラフィカルユーザインタフェースの基盤となっている。X Window System はクライアントサーバモデルに基づき、サーバがディスプレイやキーボード/マウスといった入出力ハードウェアを制御する。アプリケーションプログラムは全てクライアントとして動作し、サーバ経由でユーザーや他のクライアントとやり取りする。このやり取りを規定するのが X Window System コアプロトコルである。他にも X Window System に関連したプロトコルはあるが、それらには X Window System コアプロトコル上に構築されたものと全く別個のものがある。Xコアプロトコルと呼ばれることもある。 X Window System コアプロトコルでは、パケットは要求(Request)、応答(Reply)、イベント(Event)、エラー(Error)の4種類しかなく、非同期にネットワーク上を転送される。要求パケットはクライアントからサーバに何らかの操作を依頼し(例えば、新たなウィンドウの生成)、結果としてデータを返してもらうものである。応答パケットは、そのようなデータをサーバからクライアントに返すためにある。イベントパケットは、サーバからクライアントにユーザーの操作やその他の事象の発生を知らせる。エラーパケットは、サーバからクライアントに対して、要求パケットの内容を処理しているときにエラーが発生したことを知らせる。要求パケットによって、応答パケット、イベントパケット、エラーパケットが生成される可能性がある。しかし、それ以外ではプロトコル上はパケットの送受信の順序は指定されていない。コアプロトコルへの拡張がいくつか存在し、それぞれに固有の要求/応答/イベント/エラーパケットが定義されている。 X は1984年、マサチューセッツ工科大学(MIT)で生まれた(2006年現在のリリース X11 は 1987年9月に登場)。設計者 Bob Scheifler と Jim Gettys は設計にあたっての原則として、コアプロトコルは「機構を生成するものであって、ポリシーを生成するものではない」とした。結果として、コアプロトコルにはクライアント間やクライアントとユーザー間のやり取りが具体的には示されていない。これらのやり取りに関する規定は別途行う必要があり、ICCCM や freedesktop.org の仕様が作成された。また、特定のウィジェット・ツールキットを使うことで必然的にやり取りが規定される。 (ja)
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  • X Window System コアプロトコル(英: X Window System core protocol)とは、X Window Systemの基本プロトコルである。X Window System はビットマップ・ディスプレイのためのネットワーク型ウィンドウシステムであり、UNIX系などのオペレーティングシステムのグラフィカルユーザインタフェースの基盤となっている。X Window System はクライアントサーバモデルに基づき、サーバがディスプレイやキーボード/マウスといった入出力ハードウェアを制御する。アプリケーションプログラムは全てクライアントとして動作し、サーバ経由でユーザーや他のクライアントとやり取りする。このやり取りを規定するのが X Window System コアプロトコルである。他にも X Window System に関連したプロトコルはあるが、それらには X Window System コアプロトコル上に構築されたものと全く別個のものがある。Xコアプロトコルと呼ばれることもある。 (ja)
  • X Window System コアプロトコル(英: X Window System core protocol)とは、X Window Systemの基本プロトコルである。X Window System はビットマップ・ディスプレイのためのネットワーク型ウィンドウシステムであり、UNIX系などのオペレーティングシステムのグラフィカルユーザインタフェースの基盤となっている。X Window System はクライアントサーバモデルに基づき、サーバがディスプレイやキーボード/マウスといった入出力ハードウェアを制御する。アプリケーションプログラムは全てクライアントとして動作し、サーバ経由でユーザーや他のクライアントとやり取りする。このやり取りを規定するのが X Window System コアプロトコルである。他にも X Window System に関連したプロトコルはあるが、それらには X Window System コアプロトコル上に構築されたものと全く別個のものがある。Xコアプロトコルと呼ばれることもある。 (ja)
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