WASP-12b は、惑星の通過を観測するスーパーWASPプロジェクトによってWASP-12の周囲を公転しているのが発見された太陽系外惑星であり、ホット・ジュピターである。2008年4月1日に発見が公表された。主星から非常に近い軌道を公転しているため、主星から受け取るエネルギーによって、太陽系外惑星でも特に密度が低くなっているものの一つである。地球が太陽の周りを365日で公転するのと比べ、1日と少しで親星の周りを公転する。親星からの距離は地球と太陽の間の44分の1で、木星とほぼ同じ軌道離心率を持つ。 2017年9月には、ハッブル宇宙望遠鏡を用いて観測を行った研究チームが、WASP-12bは恒星からの光の94%を吸収する、極めて低いアルベドを持つ天体であると発表した。それにより、メディアなどでは、WASP-12bは「アスファルトのように黒い惑星」と表現されている。