P4M マーケーター(Martin P4M Mercator)はマーチン社が製作した洋上偵察機である。 アメリカ海軍の長距離洋上哨戒爆撃機の要求に応えたものだが、ロッキード社のP2V ネプチューンに競作で敗れ、その後短期間、長距離電子偵察機として任務についた。本機で最も特徴的な点は動力がレシプロエンジンとターボジェットの組合せだったことで、ターボジェットはエンジンナセルの後部に置かれていた。 「マーケーター(Mercator)」とは地図の図法で知られる「メルカトル」の英語読みである。