DIPS(ディーアイピーエス)はDefense Independent Pitching Statisticsの略で、アメリカ合衆国でが提唱した、守備の影響とは独立に投手の成績を評価するという概念及びその評価手法である。 マクラッケンが考案したDIPSのコンセプトは、投手の成績を「投手自身でコントロールできる部門」と「投手自身ではコントロールできない部門」に分けて、「投手自身でコントロールできる部門」だけで投手を評価することである。「投手の打率(BABIP)はシーズンごとの一貫性がない」という事実の発見から、失点の増減には野手の守備と運の要素が大きくかかわると考えた。そこでインプレイの要素を最初から無視し、投手のみに責任がある要素である奪三振、与四球、被本塁打から投手を評価しようとする考え方がDIPSである。