1991年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第88回ワールドシリーズ(88th World Series)は、10月19日から27日にかけて計7試合が開催された。その結果、ミネソタ・ツインズ(アメリカンリーグ)がアトランタ・ブレーブス(ナショナルリーグ)を4勝3敗で下し、4年ぶり3回目の優勝を果たした。 両チームの対戦はシリーズ史上初めて。1901年以降のMLBでは地区最下位の翌年に地区優勝を成し遂げた球団がなかったが、この年はツインズとブレーブスが揃って前年最下位からの地区優勝、そしてリーグ優勝を達成しワールドシリーズで対戦した。サヨナラゲーム4試合と延長戦3試合はいずれも当時のシリーズ史上最多であり、今シリーズは史上有数の名勝負として高く評価されている。シリーズMVPには、最終第7戦で延長10回をひとりで投げ切り完封勝利を挙げるなど、3試合23.0イニングで2勝0敗・防御率1.17という成績を残したツインズのジャック・モリスが選出された。