About: 1972年ミュンヘンオリンピックの陸上競技・男子100m

1972年ミュンヘンオリンピックの陸上競技・男子100m（1972ねんミュンヘンオリンピックのりくじょうきょうぎ だんし100メートル）は8月31日から9月1日にかけて西ドイツのミュンヘンのミュンヘン・オリンピアシュタディオンで開催された。本競技は予選、準々決勝、1組8人×2組で争われる準決勝、準決勝を通過した8人の出場による決勝の4段階から構成された。 今大会では準々決勝に出場する予定のアメリカの3選手は、コーチから競技開始時間を間違って知らされていたため、優勝候補と見られたとが遅刻のため失格になるという波乱があった。そのため、第3組で走ることとなっていたロバート・テイラーだけ間に合い、決勝では唯一のアメリカ選手として出場することとなった。 決勝ではソ連のワレリー・ボルゾフが優勝し、この種目で同国人初の金メダリストとなった。その一方で優勝タイムが10秒14と平凡な記録であったため、一部マスコミからタナボタ優勝と揶揄されたが、続く200mでは20秒00の好タイム（当時今季最高タイム）で優勝し、100mでの勝利が偶然ではなかったことを証明した。