1946年の国際連合事務総長の選出は、ロンドンで開催された国際連合の第1回総会で行われた。総会ではまず安全保障理事会の非常任理事国を投票で決定し、その後、初代事務総長を選出した。アメリカ合衆国とイギリスはカナダのレスター・B・ピアソンを推していたが、ソビエト連邦は、国連常設本部が北アメリカに置かれることから北米の候補者に反対し、拒否権を行使した。安全保障理事会は、総会議長選挙でベルギーのポール=アンリ・スパークに敗れたノルウェーのトリグブ・リーを事務総長とすることで妥協した。