自由学園明日館(じゆうがくえんみょうにちかん)は、東京都豊島区西池袋に所在する、学校法人自由学園が所有する施設。1921年(大正10)、東京府北豊島郡高田町雑司ヶ谷村に羽仁吉一・羽仁もと子夫妻により設立された。当初は本科(5年制)と専攻科(文学科・家庭科、2年制)からなる女学校として開校。(翌年4月に文学科と家庭科は高等科に一本化)初年度は本科1年生26名が入学し、4月15日に最初の入学式が行われた。開校から1934年に移転するまで自由学園の校地として使用された敷地に、建築家フランク・ロイド・ライトや、その弟子であった遠藤新の設計による建物群から成っている。学校の移転後も自由学園が所有して、「明日館」と名付けられ、もっぱら卒業生による事業などに利用された。 1997年5月29日に国の重要文化財に指定され、2003年にDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選定されている。その後は、文化財として見学に開放されているほか、結婚式場やコンサート会場などにも利用されており、文化財建築物を利用しながら保存する「動態保存」のモデルケースのひとつとされる。