聖ヴァーツラフの王冠は1347年に製作されたの一部をなす王冠である。ルクセンブルク家出身の11代目のボヘミア王、神聖ローマ皇帝カール4世により彼の戴冠式の為に制作されたもので、第一のボヘミアの守護聖人である聖ヴァーツラフへと捧げられ、ボヘミア王の戴冠を表すものとして伝えられた。カール4世の命によりこの新しい王冠はプラハに近いカルルシュテイン城へと常に保管された。この王冠が最後に用いられたのは1836年に行われたフェルディナント1世の戴冠式であった。