睡眠不足(すいみんぶそく、Sleep deprivation)とは、充分な睡眠をとれていない状態であり、慢性、急性の両者が存在する。慢性的な睡眠不足は、疲労、日中の眠気、作業精度低下、体重減少もしくは増加を引き起こしえる。これは脳や認知機能に影響を起こしえる。しかし睡眠不足は逆説的には、エネルギーを増加させ覚醒を促すため、うつ病の治療法としても用いられる(断眠療法)。 急性睡眠不足と、慢性睡眠不足の影響を比較した研究はわずかである。長期間にわたる睡眠の完全な欠如は、ヒトでは確認されていない(致死性家族性不眠症を除く)。マイクロスリープは避けられないようである。動物実験では、長期間の睡眠不足は死を引き起こしえる。