『女王蜂』(じょおうばち)は、横溝正史の長編推理小説。「金田一耕助シリーズ」の一つ。雑誌『キング』に連載され(1951年6月号~1952年5月号)、1952年講談社から『傑作長篇小説全集』第14として刊行。 作者は本作を自選ベスト10の9位に挙げてはいるが、自選は7位までで8位以下は文庫本の売れ行き順であり、「(8位以下の作品を)ベスト10に入れるとなると躊躇せざるをえない」とも記している。 本作を作者の代表作と見なす者は少ないが、華やかな人物配置や背景、20年に及ぶ因縁のドラマなどが好まれて映像化の機会が多く、映画2作品、テレビドラマ5作品が制作されている。