本項では、マリの歴史(マリのれきし)について述べる。マリの歴史は13世紀以前(マリ帝国の建国以前)、13世紀から16世紀までのマリ帝国とソンガイ帝国時期、帝国崩壊から植民地化までの時期、フランス領スーダン時期、独立期に分けられる。現マリの国境はフランス領スーダンのそれであり、1891年に制定されたが、人工的に定められたものだったためスーダン地域の一部とサハラ砂漠の一部を含めており、結果的にはマリをを主とする多民族国家にした。 マリは歴史上マグリブと西アフリカ間の貿易(サハラ交易)の中継地点という役割を果たしていた。例えば、トンブクトゥはサハラ砂漠の南端でニジェール川近くに位置しており、マリ帝国の建国とともに13世紀よりサハラ交易で重要な役割を演じた。