ネミ湖(ネミこ、イタリア語: Lago di Nemi, ラテン語: Nemorensis Lacus)は、イタリア・ローマの南東25kmに位置する湖。 周囲のやアルバーノ湖などと共に、(Colli Albani)を構成する火山の火口であり、ネミ湖はマールに分類される。 湖面に月が反射すると魔法の様に美しく見えるため、古くは「ダイアナの鏡」とも呼ばれた。湖の周辺は、古代ローマの時代から皇帝や貴族の別荘地として知られ、ローマ皇帝カリグラが建造させた二隻の巨大なローマ船が発掘されている。イギリスの社会人類学者ジェームズ・フレイザーの名著『金枝篇』の発端となる、ネミの「宿り木信仰」、「祭司殺し」の舞台となる、「森の女神ディアーナ」の聖域でもある。