サルペードーン(古希: Σαρπήδων, Sarpēdōn)は、ギリシア神話の人物で、小アジアのリュキア地方の王である。長母音を省略してサルペドンとも表記される。 フェニキア王アゲーノールの娘エウローペーとゼウスの子で、ミーノース、ラダマンテュスと兄弟。ホメーロスの叙事詩『イーリアス』では、ベレロポーンの娘ラーオダメイアとゼウスの子。クレータのディクテュスはラーオダメイアとクサントスの子としている。トロイア戦争ではグラウコスとともにリュキア勢を率いてトロイアを救援し、ギリシア軍と戦った。