イードメネウス(古希: Ἰδομενεύς , Īdomeneus, 「イーデーの力」の意味)は、ギリシア神話の登場人物である。長母音を省略してイドメネウスとも表記される。クレータ島の王。の息子で、クレーテーと兄妹、モロスとは異母兄弟。クレータ王ミーノースの孫にあたる。息子の名はオルシロコス。 ヘレネーの求婚者の1人としてクレータ島の軍勢80艘を率いてトロイア戦争に参加する。モロスの子メーリオネースは彼の従者であり戦友である。アガメムノーンの助言者の1人。トロイア戦争当時には初老であったが、アガメムノーン、ディオメーデース、オデュッセウスといったアカイア勢の英雄たちがヘクトールの猛攻で傷つき倒れた際に、危地を救うべく奮戦している。トロイアの木馬の中にいたアカイア勢の1人であり、13人の敵兵とブレムーサ(トローイア側の援軍アマゾーンの1人)を倒している。トロイア戦争を無事に生き残り帰国した。 他の伝承では、レウコスという男がイードメネウスの妻を誘惑し、後に殺害、王位を奪ってイードメネウスをクレータ島から追放した。 Achterbergらの仮説によれば、ファイストスの円盤はイードメネウスに言及している( i-du-ma-na という単語が存在する B.IX)。 モーツァルトの1781年のオペラ・セリア『イドメネオ』はイードメネウスのクレータ島への帰還を題材にしている。

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  • イードメネウス(古希: Ἰδομενεύς , Īdomeneus, 「イーデーの力」の意味)は、ギリシア神話の登場人物である。長母音を省略してイドメネウスとも表記される。クレータ島の王。の息子で、クレーテーと兄妹、モロスとは異母兄弟。クレータ王ミーノースの孫にあたる。息子の名はオルシロコス。 ヘレネーの求婚者の1人としてクレータ島の軍勢80艘を率いてトロイア戦争に参加する。モロスの子メーリオネースは彼の従者であり戦友である。アガメムノーンの助言者の1人。トロイア戦争当時には初老であったが、アガメムノーン、ディオメーデース、オデュッセウスといったアカイア勢の英雄たちがヘクトールの猛攻で傷つき倒れた際に、危地を救うべく奮戦している。トロイアの木馬の中にいたアカイア勢の1人であり、13人の敵兵とブレムーサ(トローイア側の援軍アマゾーンの1人)を倒している。トロイア戦争を無事に生き残り帰国した。 アテーナイのアポロドーロスによる後の伝承では、帰国する際にイードメネウスの船は嵐に遭遇し、ポセイドーンに「この状況から救ってくれるのなら、国に戻って初めて会うものを生け贄に捧げる」と誓った。しかし初めて出会ったものは彼の息子で、イードメネウスは彼を生け贄に捧げた。神は息子を生け贄に捧げたことに怒り、疫病をクレータ島に遣わし、クレータ人はイードメネウスを追放した。その後彼はアナトリア半島のコロポーンで亡くなった。マルクス・テレンティウス・ウァロによるとサレンティーニ人は彼の子孫である。 他の伝承では、レウコスという男がイードメネウスの妻を誘惑し、後に殺害、王位を奪ってイードメネウスをクレータ島から追放した。 Achterbergらの仮説によれば、ファイストスの円盤はイードメネウスに言及している( i-du-ma-na という単語が存在する B.IX)。 モーツァルトの1781年のオペラ・セリア『イドメネオ』はイードメネウスのクレータ島への帰還を題材にしている。 (ja)
  • イードメネウス(古希: Ἰδομενεύς , Īdomeneus, 「イーデーの力」の意味)は、ギリシア神話の登場人物である。長母音を省略してイドメネウスとも表記される。クレータ島の王。の息子で、クレーテーと兄妹、モロスとは異母兄弟。クレータ王ミーノースの孫にあたる。息子の名はオルシロコス。 ヘレネーの求婚者の1人としてクレータ島の軍勢80艘を率いてトロイア戦争に参加する。モロスの子メーリオネースは彼の従者であり戦友である。アガメムノーンの助言者の1人。トロイア戦争当時には初老であったが、アガメムノーン、ディオメーデース、オデュッセウスといったアカイア勢の英雄たちがヘクトールの猛攻で傷つき倒れた際に、危地を救うべく奮戦している。トロイアの木馬の中にいたアカイア勢の1人であり、13人の敵兵とブレムーサ(トローイア側の援軍アマゾーンの1人)を倒している。トロイア戦争を無事に生き残り帰国した。 アテーナイのアポロドーロスによる後の伝承では、帰国する際にイードメネウスの船は嵐に遭遇し、ポセイドーンに「この状況から救ってくれるのなら、国に戻って初めて会うものを生け贄に捧げる」と誓った。しかし初めて出会ったものは彼の息子で、イードメネウスは彼を生け贄に捧げた。神は息子を生け贄に捧げたことに怒り、疫病をクレータ島に遣わし、クレータ人はイードメネウスを追放した。その後彼はアナトリア半島のコロポーンで亡くなった。マルクス・テレンティウス・ウァロによるとサレンティーニ人は彼の子孫である。 他の伝承では、レウコスという男がイードメネウスの妻を誘惑し、後に殺害、王位を奪ってイードメネウスをクレータ島から追放した。 Achterbergらの仮説によれば、ファイストスの円盤はイードメネウスに言及している( i-du-ma-na という単語が存在する B.IX)。 モーツァルトの1781年のオペラ・セリア『イドメネオ』はイードメネウスのクレータ島への帰還を題材にしている。 (ja)
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  • イードメネウス(古希: Ἰδομενεύς , Īdomeneus, 「イーデーの力」の意味)は、ギリシア神話の登場人物である。長母音を省略してイドメネウスとも表記される。クレータ島の王。の息子で、クレーテーと兄妹、モロスとは異母兄弟。クレータ王ミーノースの孫にあたる。息子の名はオルシロコス。 ヘレネーの求婚者の1人としてクレータ島の軍勢80艘を率いてトロイア戦争に参加する。モロスの子メーリオネースは彼の従者であり戦友である。アガメムノーンの助言者の1人。トロイア戦争当時には初老であったが、アガメムノーン、ディオメーデース、オデュッセウスといったアカイア勢の英雄たちがヘクトールの猛攻で傷つき倒れた際に、危地を救うべく奮戦している。トロイアの木馬の中にいたアカイア勢の1人であり、13人の敵兵とブレムーサ(トローイア側の援軍アマゾーンの1人)を倒している。トロイア戦争を無事に生き残り帰国した。 他の伝承では、レウコスという男がイードメネウスの妻を誘惑し、後に殺害、王位を奪ってイードメネウスをクレータ島から追放した。 Achterbergらの仮説によれば、ファイストスの円盤はイードメネウスに言及している( i-du-ma-na という単語が存在する B.IX)。 モーツァルトの1781年のオペラ・セリア『イドメネオ』はイードメネウスのクレータ島への帰還を題材にしている。 (ja)
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