Virtual Storage Access Method ( VSAM、ぶいさむ、仮想記憶アクセス方式) は、オペレーティングシステム OS/VS2 で初めて使われ、後に MVS 、z/OSで使われ続けている IBM が提案したディスクファイルストレージの方式 (ファイル編成法) である。 VSAMは当初からトランザクショナルファイルとしてメインフレームのデフォルトの Resource Manager(RM)を構成していた。IBMメインフレームでは Transaction Manager(TM)さえ付加すれば VSAM でトランザクション処理が可能だった。そのためにz/OSは非常に高価なライセンス料だった。IBMは2002年にz/OSの低価格版z/OS.eをリリースするに当たって、わざわざUNIX系OSと同じように、TMとしてCICS、IMSを RMとして直接にVSAMを利用できない仕様を作った。 VSAM は、次のアクセス方式を含む: IMS/DB と(IBMのメインフレームで扱う)DB2のDB はどちらも VSAM の上に実装され、そのデータ構造を用いる。

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  • Virtual Storage Access Method ( VSAM、ぶいさむ、仮想記憶アクセス方式) は、オペレーティングシステム OS/VS2 で初めて使われ、後に MVS 、z/OSで使われ続けている IBM が提案したディスクファイルストレージの方式 (ファイル編成法) である。 VSAMは当初からトランザクショナルファイルとしてメインフレームのデフォルトの Resource Manager(RM)を構成していた。IBMメインフレームでは Transaction Manager(TM)さえ付加すれば VSAM でトランザクション処理が可能だった。そのためにz/OSは非常に高価なライセンス料だった。IBMは2002年にz/OSの低価格版z/OS.eをリリースするに当たって、わざわざUNIX系OSと同じように、TMとしてCICS、IMSを RMとして直接にVSAMを利用できない仕様を作った。 VSAM は、次のアクセス方式を含む: * キー・シーケンス・データセット ( Key Sequenced Data Set, KSDS ) * 相対レコードデータセット ( Relative Record Data Set, RRDS ) * エントリー・シーケンス・データセット ( Entry Sequenced Data Set, ESDS ) * 線形データセット ( Linear Data Set, LDS ) 。 VSAM のレコードには、固定長も可変長も含むことができる。レコードは、コントロール・インターバル ( CI ) と呼ばれる固定長のブロックに編成され、コントロール・インターバルはコントロール・エリア ( CA ) と呼ぶより大きな区切りに格納される。コントロール・インターバル ( CI ) のサイズは、たとえば 4K, 4096 などとバイトで測られ、コントロール・エリア ( CA ) のサイズはトラック数やシリンダー数といったディスク ( DASD ) の容量の単位で測られる。 VSAM データセットの 削除と定義 ( delete and define, DELDEF ) には、IDCAMS というプログラムが使われる(IBM メインフレーム ユーティリティプログラム参照)。(ユーザが作成した)アプリケーションプログラムからのアクセスは、JCL の DD文に指定するか、あるいは CICS ( Customer Information Control Systems ) のオンライン・リージョンなどを通して行う。 IMS/DB と(IBMのメインフレームで扱う)DB2のDB はどちらも VSAM の上に実装され、そのデータ構造を用いる。 (ja)
  • Virtual Storage Access Method ( VSAM、ぶいさむ、仮想記憶アクセス方式) は、オペレーティングシステム OS/VS2 で初めて使われ、後に MVS 、z/OSで使われ続けている IBM が提案したディスクファイルストレージの方式 (ファイル編成法) である。 VSAMは当初からトランザクショナルファイルとしてメインフレームのデフォルトの Resource Manager(RM)を構成していた。IBMメインフレームでは Transaction Manager(TM)さえ付加すれば VSAM でトランザクション処理が可能だった。そのためにz/OSは非常に高価なライセンス料だった。IBMは2002年にz/OSの低価格版z/OS.eをリリースするに当たって、わざわざUNIX系OSと同じように、TMとしてCICS、IMSを RMとして直接にVSAMを利用できない仕様を作った。 VSAM は、次のアクセス方式を含む: * キー・シーケンス・データセット ( Key Sequenced Data Set, KSDS ) * 相対レコードデータセット ( Relative Record Data Set, RRDS ) * エントリー・シーケンス・データセット ( Entry Sequenced Data Set, ESDS ) * 線形データセット ( Linear Data Set, LDS ) 。 VSAM のレコードには、固定長も可変長も含むことができる。レコードは、コントロール・インターバル ( CI ) と呼ばれる固定長のブロックに編成され、コントロール・インターバルはコントロール・エリア ( CA ) と呼ぶより大きな区切りに格納される。コントロール・インターバル ( CI ) のサイズは、たとえば 4K, 4096 などとバイトで測られ、コントロール・エリア ( CA ) のサイズはトラック数やシリンダー数といったディスク ( DASD ) の容量の単位で測られる。 VSAM データセットの 削除と定義 ( delete and define, DELDEF ) には、IDCAMS というプログラムが使われる(IBM メインフレーム ユーティリティプログラム参照)。(ユーザが作成した)アプリケーションプログラムからのアクセスは、JCL の DD文に指定するか、あるいは CICS ( Customer Information Control Systems ) のオンライン・リージョンなどを通して行う。 IMS/DB と(IBMのメインフレームで扱う)DB2のDB はどちらも VSAM の上に実装され、そのデータ構造を用いる。 (ja)
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  • Virtual Storage Access Method ( VSAM、ぶいさむ、仮想記憶アクセス方式) は、オペレーティングシステム OS/VS2 で初めて使われ、後に MVS 、z/OSで使われ続けている IBM が提案したディスクファイルストレージの方式 (ファイル編成法) である。 VSAMは当初からトランザクショナルファイルとしてメインフレームのデフォルトの Resource Manager(RM)を構成していた。IBMメインフレームでは Transaction Manager(TM)さえ付加すれば VSAM でトランザクション処理が可能だった。そのためにz/OSは非常に高価なライセンス料だった。IBMは2002年にz/OSの低価格版z/OS.eをリリースするに当たって、わざわざUNIX系OSと同じように、TMとしてCICS、IMSを RMとして直接にVSAMを利用できない仕様を作った。 VSAM は、次のアクセス方式を含む: IMS/DB と(IBMのメインフレームで扱う)DB2のDB はどちらも VSAM の上に実装され、そのデータ構造を用いる。 (ja)
  • Virtual Storage Access Method ( VSAM、ぶいさむ、仮想記憶アクセス方式) は、オペレーティングシステム OS/VS2 で初めて使われ、後に MVS 、z/OSで使われ続けている IBM が提案したディスクファイルストレージの方式 (ファイル編成法) である。 VSAMは当初からトランザクショナルファイルとしてメインフレームのデフォルトの Resource Manager(RM)を構成していた。IBMメインフレームでは Transaction Manager(TM)さえ付加すれば VSAM でトランザクション処理が可能だった。そのためにz/OSは非常に高価なライセンス料だった。IBMは2002年にz/OSの低価格版z/OS.eをリリースするに当たって、わざわざUNIX系OSと同じように、TMとしてCICS、IMSを RMとして直接にVSAMを利用できない仕様を作った。 VSAM は、次のアクセス方式を含む: IMS/DB と(IBMのメインフレームで扱う)DB2のDB はどちらも VSAM の上に実装され、そのデータ構造を用いる。 (ja)
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  • Virtual Storage Access Method (ja)
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