事前確率(じぜんかくりつ、英: prior probability)とは条件付き確率の一種で、証拠がない条件で、ある変数について知られていることを確率として表現するものである。先験確率(せんけんかくりつ)、アプリオリ確率ともいう。 対になる用語が事後確率で、これは証拠を考慮に入れた条件での変数の条件付き確率である。事後確率はベイズの定理により、事前確率に尤度関数を掛けて得られる。 事前確率と事後確率は、従来の頻度主義統計学では用いられない、ベイズ統計学の用語である。なお本項では「変数」という用語を、観測できる確率変数のほかに、観測できない(隠れた)変数、母数あるいは仮説も含めて用いている。