グレート・ウェスタン鉄道2900形蒸気機関車 (2900 Class) はイギリスのグレート・ウェスタン鉄道(GWR)が製造した旅客用テンダー式蒸気機関車の1形式である。各車の固有名から、セイント級あるいはセント級 (Saint Class) とも呼ばれる。 20世紀初頭、「軌間戦争」を経て全線の標準軌への改軌が完了したばかりのGWRにおいて、第二次世界大戦後の国有化までの約40年間に同社が製造した旅客用蒸気機関車すべての設計の基本を確立しただけでなく、他のイギリス4大私鉄各社でその後設計された旅客用蒸気機関車の設計にも大きな影響を及ぼした、イギリスの蒸気機関車発達史上において特に重要な形式の一つである。