飯糰(ファントァン)は、中国東部の長江デルタ、台湾、香港で食べられる中華式のおにぎりである。上海と香港では粢飯と呼ばれる。 起源は上海周辺で、国共内戦の難民などにより香港と台湾に広がり、現在はこれらの地域の代表的な朝食の一つである。 蒸したもち米の中に、豚肉の肉鬆、油条、酸菜、切り干し大根、煮卵、大豆フレークなどの具材を入れる。形は三角形ではなく丸いものや細長く大きい俵型が多い。 台湾では、主に専門店、朝食屋、軽食店、屋台で販売されている 。 なお、台湾では日本式のおにぎりを「日式飯糰」と言い、作り方が大きく異なる。